木曜日, 12月 31, 2009

2009 review in MSNBC: オルバーマンとレイチェル・マドウしか強くない

万年3位のMSNBC。2009年も万年3位は変わらず、といったところか。
2008年に指揮がダン・エイブラムス(Dan Abrams)からフィル・グリフィン(Phil Griffin)に交代し、MSNBCの希望がくっきりと見えた。一方で2009年はMSNBCの課題が顕著になった年となった。

2008年9月にレイチェル・マドウ(Rachel Maddow)による『レイチェル・マドウ・ショー (The Rachel Maddow Show)』を開始。大統領選挙を2ヵ月後に控え、サラ・ペイリン登場で民主党の優位性が衰える中で始まった。マドウはリベラル派のトークラジオホストでMSNBCにゲスト出演することの多かった人物。番組を始めるまでMSNBCと契約を結んでいたわけでもないが、常連のゲストとなり、司会代理の経験もある注目されるだけの人気はあった。2008年6月、MSNBCの番組で保守派のジョー・スカーボロを言い負かしている。
マドウの番組はMSNBCにおいて久しぶりとなる正式なオピニオン番組だ。キース・オルバーマンがホストの『カウントダウン (Countdown with Keith Olbermann)』がオピニオン番組でないわけではないが、パーソナリティーが完璧なパンディットとして登場したのは久しぶりだ。

2007年までジョー・スカーボロ(Joe Scarborough)―現在は同局朝の番組を担当している―が、2008年3月までタッカー・カールソン(Tucker Carlson)がプライムタイムを担当、いずれも保守・リバタリアンの面々だった。そこにキース・オルバーマンやクリス・マシュー(Chris Matthews)のリベラル「っぽい」面子が加わる、そんな程度。しかし揃ってブッシュ政権批判など、捉え方が斜に構えるようになっている。
フィル・グリフィン体制となっての最初の大きな一手はマドウの起用だった。これでようやくリベラル路線へシフトしたことが明確になる。これは時期が良かった。選挙戦の最終盤に向かう9月、ケーブルニュース全体でレイティングが上昇する時期にマドウを登場させたのが正解だった。追い風にのるようにレイティングCNNのラリー・キングを捉えることが出来たのだ。勿論、万年3位をひた走る、これまでの歴史に無かったことだ。
『カウントダウン』が8時と10時(再放送)に放送しており、プライムタイム(8-11時)のレイティングでCNNに迫り、マドウがあと一歩で年間通しでラリー・キングを追い抜く所だった。そしてデモ(25-54歳)だけの視聴者数ではCNNを抜いた。デモは広告主が重視している世代として認識されているから注目を集める。2009年10月、アニタ・ダンがFox Newsは報道番組じゃないと言って物議を醸した時の事。オルバーマンがFoxがニュースでなく、MSNBCはプライムタイムでCNNを負かしているのなら、MSNBCがNo.1だとおちょくる余裕を見せた。
マドウの成功を受けてグリフィンは2009年1月、『カウントダウン』の再放送に充てている夜10時台に新番組立ち上げを示唆する発言をした。オルバーマン、マドウに続くリベラルパンディットの起用で3匹目のドジョウを狙おうとしたのか。結果として4月、6時のインタビュー番組『1600ペンシルベニア・アベニュー (Pennsylvania Avenue)』が終了し、ベテランのラジオトークホスト、エド・シュルツ(Ed Shultz)を起用した『エド・ショー(The Ed Show)』を開始させた。革新派の彼はこれを機にニューヨークに移住している。レイティングは決して良くない。シュルツの個性が弱いということか?それでも1年前まで同じ時間帯を担当していたカールソンより視聴者を獲得しているようだ。
オルバーマン、マドウ、シュルツ。夜間に3人が登場したことでMSNBCはリベラルバイアスがかかっていると見なすことが出来る―Fox Newsが保守バイアスと見なされているように。

一方で、2009年6月末に本格的にHD放送を開始。これに合わせる格好で昼間の改編に着手した、CNNに肉薄したいために。
しかし、露呈するのは結局のところ「MSNBCは強くなった。しかしそれはオブラーマンとマドウが強いだけで、他は相変わらずだった」という事実だった。
6月、9時-1時に新番組を投入した。11時まではMSNBCの姉妹局CNBCから移籍したディラン・ラティガンの『モーニング・ミーティング(Morning Meeting with Dylan Ratigan)』、次いで新進のカルロス・ワトソン(MSNBC Live with Carlos Watson)、医療記者ナンシー・シュナイダーマンの『ドクター・ナンシー("Dr. Nancy" Snyderman)』と続くが、残念な事に彼らを投入してレイティングは悪化した。秋以降は日中のレイティングでMSNBCはHLNとCNBCに負けて5位になる事が恒常化し、11月と12月はこの時間で月間で5位となった。
結局、9-1時は全てキャンセルとなった。半年で刷新をすることになったが、元々MSNBCが昼間に新番組を立ち上げて成功させた試しが無い。成功したというのなら2年以上続いたケースがあったろうか。個性を出さずにMSNBC Liveとして放送していた方が数字はいいのだ。ではアンドレア・ミッチェル("Andrea Mitchel Report")が長々続いているのは彼女のキャリアを重んじてなのか。
ラティガンは2010年1月から午後4時に移動して再スタートを切る。9時からはホワイトハウス記者のチャック・トッド(Chuck Todd)―2008年の選挙戦で名が知れるようになる―とサバナ・ガスリー(Savannah Guthrie)が担当する『デイリー・ランダウン (The Daily Rundown)』を開始させる。『ハードボール (Hardball with Chris Matthew)』のようなニュースサマリーとインタビューという体裁になるのだろうか?
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火曜日, 12月 29, 2009

2009 review in CNN: 低調から脱出できるか?

2009年のCNNはプライムタイムの弱さが克服出来ていない事を露呈した1年間だった。
2000年から本格化したFox Newsとの視聴率争いはFox Newsの完璧なラインナップに立ち撃ち出来ずにいた。2005年に統括するようになったジョン・クラインはFox Newsの個性や主張の強い番組作りとは袂を分かつ。
結果として2008年の選挙シーズンでCNNは潜在能力とその強さを発揮した。

しかし、イベントが無い平時のニュース番組はどうか。365日のうち祝祭日を除いた平日は250日あるとして、緊急ニュースや大統領記者会見などイベントは30日あるとして、それでも少なくても200日は平時の報道番組となる。
その200日が弱い。確かに視聴者はついてきてくれている。この何年かは横ばいで推移して、イベントがあれば大きくレイティングを伸ばす。2009年7月のマイケル・ジャクソン報道でレイティングが上昇したが、一時的なものに終わった。
一方でライバルはじわりじわり着実にレイティングを伸ばしており、そして彼らはジョン・クラインが袂を分かった筈の、個性や主張を全面に出した番組たちだった。目下の課題は万年3位のMSNBCとCNNの姉妹局HLNに本当に追い抜かれてしまわないか。
2010年初頭のプライムタイム(8-11時)はキャンベル・ブラウン(Campbell Brown)、ラリー・キング(Larry King)、アンダーソン・クーパー(Anderson Cooper)で変更はない。

一方で、CNNは3時-8時を変える予定。3時台『CNNニューズルーム』を担当しているリック・サンチェス(Rick Sanchez)が4時台にも進出。『Rick's List』とタイトルを変えた2時間番組として開始する。この番組名をどこかで聞いたことがあると思っていたら、Twitterのricksanchezcnnアカウントのリスト機能を「Rick's List」と呼んでいた。Twitterアカウントに送られてきた「つぶやき」を番組に反映させて注目を集めたが、この姿勢がどこまで還元出来るだろうか。これに伴ってウォルフ・ブリッツァー(Wolf Blitzer)の『シチュエーション・ルーム』は2時間に短縮される。サンチェスと同じ2時間、予算はブリッツァーの方があるだろうに。2012年の選挙シーズンには放送時間を拡大させるのだろうか?
また、ルー・ダブス(Lou Dobbs)の辞任で穴の開いた午後7時台はレイティングが下降している。その後任はマジックウォールのジョン・キング(John King)が担当する事が決まっている―番組名はまだ決まっていない。ジョン・キングは日曜の『ステート・オブ・ユニオン』を担当しているが、別のアンカーが担当するらしい。
今回はジョン・キングとリック・サンチェスの昇進が目立つ格好だ。
実際のところ、プライムタイムの「伸び」が弱いCNNだが、日中は堅持している。絶対2位だが、決してFox Newsに勝てないのがミソでもある。日中の『ニューズルーム』はアトランタから放送するが、フルHD撮影とスタジオセットのリニューアルをいつするのだろうか?

一方でCNNは独自にイベントを企画するが、その効力を心配する。
平日のプライムタイムに編成するドキュメンタリーシリーズ、2007年開始の『プラネット・イン・ペリル (地球の危機)』、2008年開始『ブラック・イン・アメリカ』に続き、2009年に『ラティーノ・イン・アメリカ』を放送した。放送する意義はあるが、直接レイティングに反映されない。ドキュメントの視聴者は年々減っている、反映されるのはCNNに対するイメージか。
ドキュメントも第2弾・第3弾と放送出来るか。『ラティーノ』は『ブラック』より悪かったようだが。一方で今年『地球の危機』は放送していない。
そして2007年から続く『CNNヒーローズ』、これをキャンセルする事はまずない・・・のだろうか。これこそイベント色120%だ。
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木曜日, 12月 17, 2009

CBSクレイグ・ファーガソンの深夜トーク番組、放送1000回達成

2009年12月15日深夜、CBSの深夜トーク番組『レイトレイト・ショー ウィズ クレイグ・ファーガソン (The Late Late Show with Craig Ferguson)』が放送1000回を数えた。

#The Late Late Show
レイトレイト・ショー自身は1995年に始まった。1993年に始まった『レイト・ショー ウィズ デビッド・レターマン(Late Show with David Letterman)』が軌道に乗り、CBSとレターマン率いる制作会社であるワールドワイドパンツは深夜トークをもうひとつ、『レイトショー』に続いて放送することにした。
初代ホストはニュースキャスター/インタビュアーとして知られるトム・シュナイダー(Tom Snyder)で、コメディ色の薄いトーク番組として放送。1999年、コメディ・セントラル『デイリー・ショー (The Daily Show)』のクレイグ・キルボーン(Craig Kilborn)が司会となる。
シュナイダーは深夜トークだがコメディではない。キルボーンはアメリカのよくある深夜トークのフォーマットを踏襲した。オープニングのモノローグトークあり、『デイリー・ショー』でもしていた時事ニュースの風刺/スケッチもあり、有名人へのインタビューも盛り込む。キルボーンはシュナイダーに比べれば安定した人気があった。CBSも首を斬ることは考えていなかったろう。しかしキルボーンは5年経って降板する事を決めた。
CBSは後任を決めていなかった、それよりキルボーンが降板するとは考えていなかった。9月から年内一杯を後任探しと準備期
間に充てる事にし、選ばれたのがファーガソンだった。
2005年1月にスタートして足掛け5年。年間200本制作し、10週は休むパターンでやってきた事になる。スタンダップコメディは継続していて全米を回るし、出版の宣伝やサイン会の為にNYへ出張する。
レイティングでは同じ時間に放送するライバル、NBCの『レイトナイト ウィズ コナン・オブライエン (Late Night with Conan O’Brien)』がリードしていたが、ファーガソンは確実に視聴者を増やしてNBCと肩を並べるまでになった。2008年4月には初めて週間のレイティングで追い抜いた。NBCは2009年にホストの繰り上げを行い『レイトナイト』はジミー・ファロン(Jimmy Fallon)がホストを担当している。2009年末時点ではファーガソンの『レイトレイト』がリードしている。

#見劣りするもの
『レイトレイト』はワールドワイドパンツが制作する番組だ。レターマンはNYのエド・サリヴァン・シアターで収録するが、『レイトレイト』はロサンゼルスで収録する。キルボーン時代からそうだったというのと、LAの方がゲストブッキングに苦労しないというのもある。しかしながらレイティングが低いからか歴史の浅さ故か、予算の少なさは否めない。深夜トーク特有というか特徴とやらがある。『レイトレイト』にはそれが無い。ハウスバンド(生バンド)が無いし、1週間単位でみたゲストの総数が少ない。スケッチやスタントも少なく、「トップテンリスト」や「ヘッドラインズ」みたい作家泣かせの定番コーナーも無い。収録するスタジオも小さい、ロサンゼルスには大きなスタジオはいくらでもあるのに。HD放送についてはCBS自体が他より遅れ気味だが、それでも今年7月にようやくHD収録を開始、その収録分は8月末から放送している。タイトルコールのアナウンサーもいるが、毎回アナウンサーがスタジオ収録に臨む他番組に比べ『レイトレイト』は同じフレーズの使い回しでしかない。ライバルの『レイトナイト』はバンドも生アナウンスもHDも採用しているが、スタジオは旧いロックフェラービルの中なので縦長に狭い。

それを打ち負かすのはファーガソンのキャラクターなのだろうか。番組の進行フォーマットに沿って考える。

#Cold open
まずはコールドオープン。番組はオープニング映像より先にイントロダクションがあって、CMを挟んで本編が始まる。本編前にCMを消化する、日本では知り尽くされた手段をとっている。デスクには座らず、多くはモノローグ同様にトークでひとネタ喋ってCMとなる。たまに本編の感想・反省を述べる―つまりは予告の一種―、パペットを使って芝居を打つ、ヒット曲に合わせてスタッフ共々踊る―これは良く出来ている―など、いろいろと遊びを見せている。

#Show and tell
で、本編が始まる。そういえば歌詞の付くテーマ曲はここだけだ。前任のキルボーンも歌詞が無いテーマ曲を使用していた。作詞はファーガソンだ。歌が流れてアナウンサーによる呼び込み―使い回しのもの―があり、ファーガソンが登場する。
モノローグの時はデスクセットを隅に追いやり、ファーガソンはカメラに近寄る。スタジオに奥行きを見せる事が出来るが、異様に近い気がする。スタジオが小さく奥行きが無いから、でもある。また、カメラポジションが高めで見下ろすように設定して、広角で撮影している。監視カメラのような
一方、こういう事も考えられる。トーク番組で、一人で喋るにしても相槌をうつ誰かを必要としている。漫才で言えばツッコミだが、ツッコミは必要としない、同意が要るだけだ。レターマンはハウスバンドのリーダー・ポール・シェイファー(Paul Shaffer)に意見を求めるし、ABCのジミー・キメル(Jimmy Kimmel)は警備員がいつの間にかそのポジションに居座っている。
それがファーガソンの場合、いない。スタジオにハウスバンドもアナウンサーもいない、スケッチに登場する裏方はいるが相槌役では登場しない。そうして担う事が想定出来るのはスタジオの観客となる。実際のところ、モノローグやコールドオープンでは、ファーガソンは観客に向かうというよりかカメラに向かって喋っている。講談師が叩くようにカメラプロンプターを叩く。そして、ジョークをかました時に視線を斜めに―観客に向ける。

#e-mail/sketch
モノローグがあり、視聴者からのe-mailのコーナーがある。ファーガソンはデスクに座り、ラジオ番組のはがきコーナーよろしくe-mailを紹介し、ファーガソンがコメントする。一方で前述した様にスケッチは少ない。話数が多いのは1000回目でも放送した「ディア・アクアマン」などか。その代わり(?)ラリー・キングなどの変装キャラは多い。よぼよぼのお爺さんみたく相当デフォルメしているが、互いの番組にゲスト出演する間柄なので大人なのだ。

#Guest
ゲストが少ないのは予算とこれまでのレイティングから照らし合わせれば致し方ない。毎晩ミュージシャンが1組登場するのが常だが、毎日ではない。どうも別撮りが多いようだが、かといってジミー・キメルのようにライブハウスみたいな小屋をこしらえて雰囲気を醸すとか、そういう事もしない。それ「をしない」のか、それ「ができない」のかでは意味合いが違ってくる。

#What did we learn on the show tonight, Craig?
番組の終わりは「きょうの成果は?」と締めのコーナーがある。オープニングで子猫の映像が出てきて、その猫がギャグをかますのがメインと言っていい。絶対にその日の感想を言う必要はないので、CM消化のための時間稼ぎでしかない―30秒で締める事が多い。タイを緩め、足をデスクに放り出した、眠いのか酒を呑んだか「どうでもいい」クレイグが登場し、「じゃあね」といって終了する。ではなぜああいうエンディングなのか?彼が昔アルコール中毒だったからだろうか?というかアル中だった事は番組でネタとして使っている。

重ね重ね言うが、ライバルに比べて明らかに予算が少ない。それをカバーするのがファーガソンのキャラクターといえる。スコットランド出身でアメリカ英語を母国語とするアメリカ人からすればきつい訛りに聞こえる。変装キャラクターがそうだが、パフォーマンスも濃い―その反対はレターマンといえる。見る者を中毒にさせる魅力を持っているという事か。
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金曜日, 12月 11, 2009

OFFICIAL: Good Morning America 新アンカーにジョージ・ステファノポロスとジュジュ・チャン

9月、チャールズ・ギブソンの勇退に伴ってABCニュースの人事を大きく変更する事態となった。そして今週、人事を刷新する直前になって概要が明らかになった。
11月までに正式に明らかになっていたのはチャールズ・ギブソン(Charles Gibson)の『ワールドニュース』ポストにダイアン・ソーヤー(Diane Sawyer)が就くという事。
12月4日金曜、ワシントンポストの報道では、ABCのトップがジョージ・ステファノポロスへ『グッドモーニングアメリカ(GMA)』への就任をオファー。
6日日曜、RadarOnlineのクリス・クオモ(Chris Cuomo)移籍報道にABCスポークスマンが否定
7日月曜、番組冒頭でソーヤーが「私のGMA最後の一週間」と発表。
8日火曜、TVNewserがGMAニューズアンカーの交代があると報道。
9日水曜、GMAのニューズアンカー、クリス・クオモが番組内でGMAから離れて『20/20』へ移動する事を発表(9月にABCからFox Businessへ移籍したジョン・ストッセルJohn Stossel)に代わって)。
10日木曜、ABCが正式発表。ソーヤーの『グッドモーニングアメリカ』アンカーポストには『ジス・ウイーク』のジョージ・ステファノポロス(George Stephanopoulos)。ジュジュ・チャン(Juju Chang)がクオモに代わってGMAニュースアンカーを担当。
そして『ジス・ウイーク』はステファノポロスが引き続き担当する。

朝と夕方のニュース番組とニュースマガジン。ABCニュースが携わる主要3つの番組の顔ぶれを刷新した。

#GMAニューズアンカー/ジュジュ・チャン
ところでクリス・クオモはABCを辞めてNBCに移籍するのではないかという記事が出たが、そこまではしなくてもGMAからは離れる事になった。
後継のジュジュ・チャンは近年リポーターとして顔を見せるが、週末GMAのピンチヒッターもこなしている。3児の母、それもこれから育ち盛りだから、私生活も大変だろう。また、番組後半8時台の進行も任される。8時台は報道より暮らし/エンターテイメント関連の話題が多い。
実際にライバルのアン・カリー(Ann Curry, NBC)とラス・ミッチェル(Russ Mitchell, CBS)もクオモも同様にニューズアンカーはニュースを読むだけでなく、番組の進行もこなしている。注目すべきは政治記者としての印象が強いステファノポロスがアンカーである事。

#ジョージ・ステファノポロス、休み無し?
ステファノポロスは『グッドモーニングアメリカ』では7時台を中心に担当するという。8時台は顔を出すが、女性陣が仕切ってゆくのだという。
まだABCはステファノポロスに対するイメージを急に変えたくはないだろうし、彼は朝の番組を仕切るスキルを身につけてゆく途上にあるというのだろう。彼にレディ・ガガのインタビューをさせるのか、させてもソツないだろう、インタビューを生業としているのだから。彼はGMAゲストアンカーとしての経験はあるが、数える程度しかしないからセレブインタビューというのは「スタント」としては新鮮さや見栄えがある。だがそれを毎日するとなれば、引き換えに『ジス・ウイーク』司会者としてのイメージ・政治コメンテーターのイメージを損ないかねない。
一家がNYに移住すると言われ、日曜朝の『ジス・ウイーク』降板はオプションのひとつだったが、引き続いて担当する事となった。ABCニュース社長のデビッド・ウエスティン(David Westin)は後継が決まるまで両立する、としている。ステファノポロスは平日はコメンテーターとしてテレビに出ているので既に週6日勤務のをこなしているが、それでも平日は適度に休暇をとってきていた。
一方で日曜朝のトーク番組はにわかに忙しい。他のニュース番組ではコメントを求められ、週後半はゲストのブッキングや企画会議でトピックを考える。インタビューによっては相手の都合でワシントンから出張する為、融通が効かないとならない。CNNのウォルフ・ブリッツァー(Wolf Blitzer)は週6日生活―ワシントンからの放送―を9年間続けたが、ステファノポロスはいつまで続けられるだろうか。いばらくの間、平日はNY、金曜日にワシントンへ行って日曜日に戻る、しかし家族はNYにいる逆転勤族生活が待っている。
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新生ワールドニュース... ダイアン・ソーヤーの次

今回のABCニュースのキャスター交代劇。最小の異動で済ませるのなら、ただ単に『ワールドニュース(トゥナイト)』にステファノポロスを据えれば良いではないか、と今更思ってしまう。今、ABCは中長期の展望をしなくてはならない。
#WNTの変遷から考える事
WNTは1979年の開始当初、3人体制でアンカーを担当していた。キャリアや年齢で筆頭だったフランク・レイノルズ(Frank Reynolds)が1983年に引退(その年に亡くなった)。結果、3人の内で若手だったピーター・ジェエニングス(Peter Jennings)だけが残る事となり、20年以上WNTとABCニュースを牽引する事となる。
そのジェニングスは26歳で夕方のニュースを任された。しかし、若すぎたのか2年で降ろされた。その後は海外で記者として歩み、満を持して40から25年に及ぶアンカー生活を送った。

2005年にジェニングスが癌に倒れた時、翌年に中堅2人をアンカーに起用した。そのひとり、ボブ・ウッドラフ(Bob Woodruff)はイラクで頭部を負傷し危篤状態に陥り、長期療養を必要とした。一方でレイティングは低下し、もう一人のエリザベス・バーガス(Elizabeth Vargas)は産休を機に降板となり、朝の『グッドモーニングアメリカ』を担当していた重鎮チャールズ・ギブソンを起用する事となる。短期的に立て直す必要があったからの起用だった。しかし年齢64からの起用、リタイアメントを考えるようになり、3年で降りる事となった。
ソーヤーはいつまで担当するのかと先を考えてしまう。63、担当初日が64歳になる。十分に重鎮と言わる年齢に差しかかっている。GMAを10年間担当し、今度も10年は堅いだろう。勿論、GMAと違って呑気にはいられない。スケジュールでは大統領演説や臨時ニュースでスクランブルに出演し、GMAの頃より出張が多い。レイティングも未知数。彼女だってそんな事は知っている。ちなみに2008年の選挙シーズンではギブソン/ステファノポロスと並んで特番の司会を担当している。

#次の次の一手
感想としては、もうABCは手持ちカードを使い切ってしまったのだろうか。
実際、こんなに変えて朝・夕と日曜朝で首位を走るNBCを捕まえて追い抜かせれば大金星となるが、大失敗にもなりかねない。どうしても悲観的になってしまう。つまり、始まってもいないのに結果を見極めるのは難しく、実際に見極めが難しくなるような人選だ。新生GMAは選考を兼ねてリハーサルをしたというからソーヤーもリハーサルをしている筈だ。
不調に終わっても何年かは体制を変えずにゆき、急な変更は難しいだろう。でもいつかはソーヤーが引退する。ステファノポロスは安全策だ、実際にソーヤーの代理をする予定なのだから。両立がいつまで続く事が出来るのかという懸念は残る。外部から引き抜くのも手っ取り早いが、今はなかなか見当たらない。CBSが引き抜いたケイティ・クーリックも見た目が若くても50に差しかかる前の起用だった。

実績のある若手はそうはいない。ではABCニュースの内部を見渡すと。
バーガスは『20/20』アンカーを継続。ウッドラフは現場に復帰はしたが、焦らず急がずドキュメンタリーの制作に取り組んでいる。夜のニュースマガジン『ナイトライン』にはテリー・モラン(Terry Moran)、週末を見ればデビッド・ミューアー(David Muir)やダン・ハリス(Dan Harris)、ケイト・スノー(Kate Snow)などがいる。記者ではホワイトハウス担当のジェイク・タッパー(Jake Tapper、ポスト『ジス・ウイーク』の有力候補)などワシントンには有望株が多い。いずれもこれからが期待出来るのではないかと思うのだがどうだろう。
それとももう一度チャーリーに座ってもらおうか。
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水曜日, 12月 09, 2009

Outline: PBSニュースアワー

PBSは『The Newshour with Jim Lehrer 邦題:ジム・レーラー ニュースアワー)』のタイトルをシンプルに『PBS Newshour』に差し替える。だからといってジム・レーラーが番組から去るわけではないし、元来レーラーがいなくても他のメンバーでつつがなく進行できる。
起源を辿れば1975年にさかのぼる。ロバート・マクニール(Robert MacNeil)がアンカーで、のちにジム・レーラーもアンカーに加わった。
PBSのこの番組は日本でも通訳つきで観る事が出来るので、ウィキペディアにも概略はそれなりに書いてある。1日で扱うトピックは3-4個あって、まずニュースリポートで押さえて、次にゲストを何人か招いてのラウンドテーブルがある。ゲストが1人だとそれはお偉方だというところ。終わりあたりには社会文化ジャンルのトピックが多かったと記憶しているが、それはもうずいぶんと昔の話。
ニューズアワーのレイティングは元々低い。だが信頼するニュースソースとして選ばれている。ケーブルニュースのFoxに追い越されつつある。それでも生き残るには理由がある。つまり新聞でいう「高級紙」なのだ。夕方のニュースとは違ってひとつのニュースをリポートと討議で深く掘り下げる。高級紙は自然と市場規模は少なくなるが、選んだ視聴者はついてきてくれる。少なくとも視聴者は選んでいて、制作者はそれを信じて制作する。

1975年からおよそ35年続く番組だが、それを支え続けたのがレーラーとなる。当初からスタジオでのインタビューを番組の売り物にしていた。30年以上前はまだCNNなど無く、それにCBSのウォルター・クロンカイトはまだまだ現役だった。現在ケーブルニュースの多くがリポートとスタジオインタビューを並立させているが、それの大先輩という格好だ。
#PBSとしてのクオリティ
PBSというブランドイメージにも相乗効果を与える。例えばPBSの強力なコンテンツ、ドキュメンタリー。加盟局WBGR(ボストン)を筆頭にドキュメンタリーを制作している。アメリカでは1時間を1テーマに絞ったドキュメンタリーならディスカバリーやヒストリーなどあるが、それらが始まる前から秀逸なドキュメンタリーを制作している(ジャンルにおいても社会問題やタイムリーな話題を扱うPBSと専門分野のケーブルチャンネル、と棲み分けが出来る)。ちなみに他のネットワークは1時間のドキュメタリーは少なく、また毎週放送しているのはドキュメンタリーではなくニューズマガジンであって定義が異なってくる。
そしてニューズアワーもそれらドキュメンタリーと同等の評価を得る事が出来るのであれば、PBSの他番組にもブランドクオリティを引き上げさせる事が可能になる。ニューズアワー/ドキュメントのどちらかがクオリティが低下しても引き上げさせてくれるかもしれない。それだけPBSの番組に対するイメージは定着している。3大ネットの夕方ニュースよりレイティングは低くても信頼されている、というのだから。
#誰の放送か
それでもPBSのニュース番組は特異だ。基本的にPBSは全米でPBSに加盟する放送局を349有しているが、ローカルニュースを制作している放送局は少数で原則としてニュース取材をしていない。またPBS本体に直属の報道セクションも無く、すなわち国内外に取材の為の支局を持たない。よって取材はニュースアワーを制作するマクニール/レーラープロダクションを中心に独自に行っている(PBSの『ナイトリービジネスリポート (Nightly Business Report)』も同様)。
これを他のテレビニュースでいうと、シンジケーションが制作する『Entertainment Tonight』や『Inside Edition』などがあてはまる。どれもゴシップニュースを得意とするし、過去には『Hard Copy』など堂々とゴシップ視点で扱う番組だってあった。ニュース映像もマクニール/レーラープロダクションで賄うが、もちろん他のネットワークやAPやロイターなどの通信社の映像も使う。
そして、プロダクションが一手に引き受け、リポーターも少数だから1日で扱うトピックを絞り、トピックに時間をかけて取り扱う。だからインタビューが核となるのだ。何十年経とうと変わりない。
#パーソナリティー
くどくなるが、ジム・レーラーと引退したロバート・マクニール以外に多くの記者が活躍する。それぞれがリポートをまとめ、スタジオでのインタビューもこなすベテランだ。例えばグェン・アイフェル(Gwen Ifill, アイフィル)は討論番組『ワシントンウイーク』の司会も務め、2008年の副大統領候補者の公開討論の司会を担当している。ジュディ・ウドルフ(Judy Woodruff)は既にCNNのベテランアンカーとして知られていたが、2005年に移籍している。
しかし、少数である為、番記者制度は無い。海外特派員やホワイトハウス担当などの割り振りが無いのだ。ネットワークやケーブルニュースにはその制度は根付いているから、先述したシンジケーションのニュース番組に似ている。
また、専属のコメンテーターやコントリビューターがいない。ボブ・シーファーやチャック・トッドなど短い解説をコメントするスター記者がいるが、PBSはそれをしない。だからゲストを招いてインタビューを行うのかもしれない。

#リニューアル
12月7日に新生『PBSニュースアワー』がスタートした。初日はジム・レーラーとグェン・アイフェルがアンカーチェアーに座った。事前に明らかになっていたのがニューズブリーフの変更だった。これまでジム・レーラーが担当していたのをCBSから移籍してきたハーリ・シュリーバサン(Hari Sreenivasan)に譲り、その彼はスタジオからではなくスタッフルームから伝える。シュリーニバサンはウェブサイトの独自コンテンツ「Rundown」のアンカーも担当する事になっている。
意外だったのが、スタジオセットがリニューアルされている事だ。U字型のテーブルは変わりないし、これまで同様に2組配置している。背景のグラフィックも世界地図に違いないが新しいものになっている。
それより、配置が大きく変わり、大きな衝立を背に2組のテーブルセットが左右対称に配置されている事だ。レーラーの背後にある一枚板の背景の後ろにアイフェルがいる。彼女も一枚板の背景を背にしている。ちなみにその背景に描かれている地図は北アメリカとヨーロッパと、異なっているが。番組最後にスタジオの全体を撮る引きの画で締めるのだが、その時までそんなレイアウトに全く気付かなかった。番組の最中にレーラーを撮影していたカメラがゆっくりパンしてアイフェルを映し出すとか、そんな粋な演出はしない。そこがニュースアワーらしさといったところか。

#Timeline
The Robert MacNeil Report; 1975
The MacNeil/Lehrer Report; 1976(or 77?)-1983
The MacNeil/Leher NewsHour; 1983-1995
The Newshour with Jim Lehrer 1995-2009
PBS Newshour 2009
‘Report’時代の放送時間は30分、それ以降は1時間番組。公共放送で非営利だが寄付金で成り立つPBSであって、寄付者(大口は大手企業だが)の紹介(CMみたいになってしまう)があり、それを除けば45分を切るくらい、他の商業放送と同じ程度の放送時間となっている。
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月曜日, 12月 07, 2009

ジョージ・ステファノポロスに『グッドモーニングアメリカ』アンカーの打診

そんなこんなで、チャーリー・ギブソン(Charles Gibson)の『ワールドニュース』の引退は12月18日になった。21日がダイアン・ソーヤー(Diane Sawyer)の初登板が決まった。
そして、ジョージ・ステファノポロス(George Stephanopoulos)へ正式に『グッドモーニングアメリカ (GMA)』アンカーへの打診があり一家がNYに引越しの準備をしている事が分かった。子供たちの学校探しなどもしているとの事。ただ、そのオファーを正式に受諾しているわけではない。正式発表もまだだ。

とにかく外野がうるさい。次のGMAメンバーがしっくりこない、決まらないのであれやこれやと詮索している。
仮にステファノポロスがアンカーになれば、GMAの顔ぶれはどうなるのか。ロビン・ロバーツ(Robin Roberts)に男3人(クリス・クオモとサム・チャンピオン)というのはどうか、と思う。イメージが湧かない。Inside Cable NewsTwitterでロバーツとステファノポロスコンビを「水と油」とつぶやいたのは一理あると思う。ソーヤー/ロバーツコンビのGMAではベテランのソーヤーの個性が強く、彼女が中心だった。しかしロバーツ/ステファノポロスコンビだとどうなるのか?

#クリス・クオモ(Chris Cuomo)の去就
12月4日。ワシントンポストのハワード・カーツの報道では、ステファノポロスが加入したらニュースアンカーのクリス・クオモが抜けてポストにABCの女性記者を投入するのではないかとしている。例えとして週末のGMAを担当するケイト・スノー(Kate Snow)にリポーターのジュジュ・チャン(JuJu Chang)とビアナ・ゴロドリガ(Bianna Golodryga)の名を挙げているが、女性記者の中でも若手の名が挙がっている。
そして、クオモは別の番組、ニューズマガジンの『20/20』に就くのではないかと予想する。『20/20』は9月にジョン・ストッセル(Jon Stossel)がFox Businessに電撃移籍したばかりで、もしGMAから抜けたらそのポストに就くのではないかというのだ。2006年にGMAを担当する以前は同じABCのニューズマガジン『プライムタイム』を拠点としていた。
ところが2日後、レーダーオンラインがそのクオモがABCを退職するという記事を載せた。退職後はNBCのニューズマガジン『デイトライン』に移籍するという内容だ。これへの反応は早かった。ABCのスポークスマンはTVNewserへの取材に対し、クオモの辞職報道を否定している。
ではなぜこのように憶測が飛び交うか。皆してバランスとか考えて理想の人選を編み出しているのだろう。そしてポストレースが水面下で本人に関係せずに起こる。そこで人選レースから漏れるとさっさと次の行き先を考えるものだ。それを先取りした格好なのか?結局これは誤報扱いになっている。

#ロビン・ロバーツの契約
ロバーツの場合、2010年4月でABCとの契約更新があるが、この時に降りる気配は無いらしい。一方で次期GMAメンバーが一向に決まらないのも事実だ。これを機に双方のどちらかが契約に難色を示すかもしれない。

#ジョージ・ステファノポロスの今後
一方でステファノポロスは10月に『ワールドニュース』のサブ(代理)アンカーになる事が決まっている。そしてGMAへの打診。これで日曜朝の『ジス・ウイーク』もこなすとなるとどうか。ボブ・シーファー(Bob Schieffer)が似たような事を1年半続けたが、一家はNYに移住するとなると『ジス・ウイーク』は諦めるのだろう。ではワシントンのABCメンバーで誰が相応しいのか、秋に代理を担当したジェイク・タッパーか『ナイトライン』のテリー・モランかはたまた。

いずれにせよ、ダイアン・ソーヤーはGMAからいなくなる。それがABCの一大人事に繋がりそうな事は確かだ。

>>>RESULT: そして結果は
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日曜日, 12月 06, 2009

ABCニュースのアンカー人事異動 11月までの動き

ABCの『ワールドニュース』のアンカーがダイアン・ソーヤー(Diane Sawyer)になる。9月に発表し2010年1月に始動する。そうすれば彼女が担当している朝の『グッドモーニングアメリカ』を新たに担当するのは誰か。11月末になっても分からないでいた。
2006年。『ワールドニュース』のアンカーにチャールズ・ギブソン(Charles Gibson)を起用した。ややあって重鎮のギブソンに頼らざるを得なくなったからだ。彼はそれまで通算で約18年『グッドモーニングアメリカ(GMA)』を担当していた。2006年当時のGMAの布陣は共同ホスト(日本で例えるならメインキャスター)にギブソンとダイアン・ソーヤー、それにニューズアンカーから共同ホストに繰り上がったロビン・ロバーツ(Robin Roberts)の3人体制。
ギブソンが抜けて夏の合間は女性2人コンビで乗り切り、9月になって新体制を組む。ソーヤーとロバーツが共同ホスト担当、ニューズアンカーにクリス・クオモ(Chris Cuomo)、天気担当のサム・チャンピオン(Sam Champion)を起用。両手に華ならぬ両手に若旦那―事実、彼らの方が若い―体制となった。
そして2009年末にソーヤーがGMAから離れる。

GMAメンバーで一番キャリアとキャラクターを持つソーヤーがいなくなる、では新たな人材は誰になるのかと詮索した。TVNewserのオンラインアンケートはTruTVのアシュレイ・バンフィールド(Ashleigh Banfield)、CNBCスージー・オマーン(Suze Oman)らが上位に残った。
TruTVのバンフィールドはNBCで記者として活動した後、TruTVのアンカーに起用された。つい最近TruTVからABCニュースへの移籍が明らかになっている。年齢的に脂の乗った時期と言え、うまくいけばケイティ・クーリック(Katie Couric)のように長期間任せられるかもしれない。オマーンはCNBCで週末夜の『スージー・オマーンショー』を担当(投資アドバイスや経済ニュースへのコメントが主な内容)。NBC『トゥデイ』にもゲスト出演する身だが、CNNにも顔を見せるなどCNBCに拘束されているわけではない。

一方でジョージ・ステファノポロス(George Stephanopoulos)の可能性も高い。10月末、マーケットウォッチのコラムニストであるジョン・フリードマンは肯定的だがステファノポロスがGMAに移籍した場合を想定して、料理人にもインタビューをこなすだろうかとコメントしている。ステファノポロスは日曜朝の『ジス・ウイーク』を担当し、GMAにもワシントンからコメント出演しており、GMAの代打ホストに出た事もある。彼のキャラクターではハードニュース以外のセレブインタビューや暮らし関連の話題を扱う事は出来るだろうが、『ジス・ウイーク』の司会はどうするのかという不安が残る。GMAを担当するならジス・ウイークは担当しないだろうと言われている。

11月18日、ニューヨークポストのコラムにはこんな話が載っていた。ステファノポロスはGMAではなくて夕方の『ワールドニュース』のアンカーが望ましかった、とされている。この発言はABC関係者から聞いた話で、チャールズ・ギブソン、つまり退くものが後継者を要望いていた、という趣旨のコメントだとしている。ソーヤーよりステファノポロスを希望していた、と。ABCはこれを否定しているので真意は定かでない。しかし、少なからず『ワールドニュース』アンカーにはソーヤーよりステファノポロスが似合うと考える人がいるということ。それはその噂を聞いて「それも可能性としてはアリだったな」と思ってしまった私自身だったりするのだが。
実際にステファノポロス自身は2008年頃から『ワールドニュース』の代理アンカーを何度か担当しており、ソーヤーが担当する『ワールドニュース』では代理アンカーの筆頭とみられている。だが、ソーヤーは『GMA』のアンカーをこなしていたが『ワールドニュース』のアンカーをこなした事はほとんどない。あったかもしれないが、知る限りでは皆無。ギブソンはGMAを担当していた頃に『ワールドニュース(トゥナイト)』の代理を担当していた経験があり、それが急場でのアンカー昇格に繋がっている。そのギブソンは老齢で引退を考えたとき、後継候補として浮かんだのは誰だったのだろうか。

>>>NEXT: 打診を受けたのは
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