1980年に始まり、田丸美寿々が起用されたのは1994年のこと。フジテレビに入社して『ニュースリポート6・30』や『おはようナイスデイ』を経てフリー。テレビ朝日で活動後、番組終了にともなってTBS『報道特集』に活動拠点を移した。70年代女性キャスターの草分けの頃は彼女そのものにも注目を集めた、美人アナウンサーの一角としても。報道特集の頃しか知らない者にとっては翻訳家として程度しか。選挙特番でも出演する、TBS報道の顔でもあったが『報道特集』から身をひくことになった。
後任は金平茂紀で、10月改編から起用される。現在アメリカ総局長を務めているが、モスクワ支局・ワシントン支局・報道局長と渡り歩いた人物。デスクとして『筑紫哲也 NEWS23』を支えた人物でもあり、たびたび書籍を出している。個人的見解だけど筑紫全盛期のTBSの報道が好きだったのは彼がいたからかもしれない。だから『報道特集』を担当することで右寄りや生粋のTBS嫌いの人から文句を言われるだろうし、キャスターに向いているのかという不安がある。あくまでも彼は取材者であり観察者なのだが。
田丸美寿々さん「報道特集」キャスター卒業へ
フリーキャスターの田丸美寿々さん(58)が、TBS「報道特集」(土曜後5・30)のキャスターを9月いっぱいで卒業することになった。
田丸さんは同番組に16年間出演してきたが、今年10月に放送30周年の節目に合わせてのリニューアルに伴うもの。
また、80歳代の母親の介護を数年前から行っており、これまで以上に時間をかけたいという田丸さん自身の思いもあるようだ。
番組は1980年10月にスタート。外交、安全保障から身近な生活ネタまで幅広いテーマを扱い、独自の取材に基づく報道とドキュメンタリーを2本柱としているのが特長。併せて当日のニュースやスポーツも放送している。
田丸さんは元フジテレビアナウンサーで女性フリーキャスターの草分け的存在。番組初出演は1994年11月で、当時は故料治直矢氏とのコンビだった。自らリポートも担当した初回放送のネタは、「巨大産業パチンコの裏表」だった。舌ぽう鋭く取材相手に詰め寄ることもあれば、画面に向かって温かいコメントもできる看板番組の顔として人気を博してきた。
9月末までの出演となるが、TBS側は、今後も報道特別番組や選挙特番などに出演してほしいとの意向がある。
後任は現在、同局のアメリカ総局長を務める金平茂紀氏(56)。モスクワ支局長やワシントン支局長、報道局長などを務め、08年から現職。すぐれた国際報道を行った記者に贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」を04年度に受賞した経歴を持ち、同局のエース・ジャーナリストといわれている。
◆田丸 美寿々(たまる・みすず)1952年(昭27)7月1日、広島県生まれの58歳。父親の仕事の関係で5歳から5年間、米国で暮らした。東京外語大英米語学科を卒業後、75年にフジテレビに入社。83年にフリーとなり、米プリンストン大留学を経て、テレビ朝日「ザ・スクープ」などに出演した。
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