
これまで民放の経営破たんは3例あるが、廃局・停波となるのは初めてのことになる。
(2000年の開局)当初から広告収入が不振で、開局以来純損失が続いた。広告収入の低迷から脱することができず、10年3月期には累積赤字が28億8000万円に達していた。Radio-iは外国語放送局という、1990年代後半に登場した新しい概念の放送局として開局した。
同社は「ラジオ広告市場は縮小傾向が続いており、今後も収益改善は見込めないと判断した」と説明している。
中日新聞の記事で紙に書かれていること(@TOPPY_NETのTwitpicより)はRadio-iの努力だった。2004年に「最大出資者だった興和から電子機器を販売する事業を請け負った」とは。2008年4月にその興和の100%子会社となったが、それは財務基盤が良くなるのかもしれないが、赤字解消の一助にはならない。ウィキペディアによれば、2010年1月から編成を組み直し、確かにCMが売れてくれなければならないのだ。
なお、さきほどの中日新聞の記事から関係者の声を紹介。
佐野瑛厘(えり)さん「ショックです。この世界で働く身としては今後、ラジオ業界がどうなってしまうのか不安」
ZIP-FM「前から厳しい状況と聞いていたが、免許返上という事態はありえないと思っていたので驚いた。名古屋のラジオ局5局が一緒になって、ラジオの魅力を伝えてきたので、その仲間がなくなるのは本当に残念」
FM AICHI 武藤久夫編成事業部長「防災や生活情報の発信の担い手がなくなることは誠に残念」
東海ラジオ「ラジオ業界はテレビや通信分野のデジタルの変革により、非常に厳しい環境にある。当社としてもラジオ全体の活性化のために全社一丸で臨みたい」
これで、ループの2周目の幕が開いたのかもしれない。
日本で外国語放送局という目的で開局した放送局は4つある。これらがMegalopolis Radio Network(メガロポリス レディオ ネットワーク)愛称「MegaNet(メガネット)」を結成している。このうち、
2006年; 東京・Inter FM(エフエムインターウェーブ) ニフコの株式を新たにテレビ東京ブロードバンドが取得し筆頭株主に
2008年; 愛知・Radio-i(愛知国際放送) 株式を興和が買取、完全子会社化
2009年; 東京・Inter FM(エフエムインターウェーブ)段階的にテレビ東京の完全子会社化を実施
2010年; 大阪・FM COCOLO(関西インターメディア) FM802の子会社「FM802メディアワークス」に番組制作を委託
2010年; 福岡・Love FM(九州国際エフエム) 西日本鉄道に放送免許を譲渡、九州国際エフエムは清算へ
COCOLO以外は株主を集約化して子会社化している。そしてLove FMは株式を西日本鉄道に集約させるのではなく、清算してしまって上下分離方式による譲渡を行おうとしている。もしInter FMが、Love FMが体力が無くなったからと見捨てられたらどうなるのだろうか。
編成面ではRADIO-iが本当に放送を終了した時、Radio-iとLove FMが放送している深夜番組はどうするのか?Love FMに
また、COCOLOは番組制作のほとんどをFM802と共に設立した子会社に委託しているが、これは経費の節減と言える。もちろん、他局も行っている。COCOLOに対する見解はいずれ。
Twitterでの反応が光になるのか。RADIO-iのリスナーの心境や如何に。ZIP-FMからの移籍組DJ(RADIO-iはiJと呼ぶが)、クリス・グレンのTwitter(@DJ_ChrisGlenn)でリスナーの声を再掲している。この声が良い解決に向かえばいいのだが。
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