1回の討論会に費やす時間は90分。マケイン×オバマは3回、ペイリン×バイデンは1回行われ、主要テレビネットワークとケーブルニュースのほとんどが中継した。
中継したのはいいが、見返すと本当に3回もするようなものだったのか、と少しは言いたくなる。1年以上前から大統領に向けて活動を行っていて、数多くの遊説と討論会を行い、これでもかという位に喋り倒したのだ。戦略担当やスピーチライターを雇ってあらゆるテーマを聴衆の心に響くスピーチを続けるので、候補者は喋り慣れてくる。そうなると主要公約やキャッチフレーズはすらすら喋られる。カンニングペーパーやプロンプターが無くても。そう、マケインが最後の最後に「配管工のジョー (Joe the Plumber) 」を頻繁に引き合いに出したように。
23/6.comはニュース映像でパロディを作っているが、討論会もその対象にした。デジャブを感じたんじゃない?と言う。まずは「シンクロナイズドディベート」を。
3回の討論会でのフレーズがきれいにシンクロしている。景気、財政、イラク、及び相手への批判だ。
3回の差異が際立てれば3回やる意味があるだろうし、実際に討論のルールは毎回異なっている。1960年のニクソン×ケネディは5回も行ったという。こうもきれいにシンクロナイズしてしまうと、案外時間を無駄にしていて、3回の討論テーマが似通っている事にも気づく。ではシンクロナイズドディベートとはなにか。結局、喋り慣れ過ぎてしまうと文句は同じになるようだ。もちろん、日本も。そんなものらしい。
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