アメリカは相当なテレビニュース大国である。日本でいう民放ネットワークによるニュース番組、公共放送のPBS、ローカルニュース、これらとは別に芸能ニュース番組が5・6個あって(私の知らない番組があると思う)、CNNなど4つのケーブルニュースチャンネル、CNBCなど3つの経済ニュースチャンネル、議会中継で知られるC-SPANやESPNにウェザーチャンネル、E!など専門特化したチャンネルもある。無いのは国際ニュースチャンネルくらいで、しかしBBCなど奮闘を見せるところもある。
これだけニュース番組やニュースチャンネルがあって、手をかけないトークは重要。予算なんか出演者のギャラさえあれば、と簡単にはいかない。ただ、長時間番組を放送する上で重要な要素には違いない。トークの垂れ流しと言われてしまう危険性を持つが。記事になっていないという意味においては記者会見の生中継も同義かもしれない。もちろん、トーク/インタビュー/記者会見の内容を校正して記事にする事もある。
そしてご丁寧にも—とは皮肉?—これら膨大なニューストークをピックアップしてまとめてしまおうというサイトがある。ある意図のもと。
1. Talking Points Memo/ TPMTV
代表例としてTalking Points Memo (以下、TPM)を挙げる。
http://www.talkingpointsmemo.com/
2000年のアメリカ大統領選挙。フロリダ州の集計にて間取り、数え間違い、再カウントするか否か大騒動となった。TPMはこれを機に誕生したウェブサイトである。
その後ブログの登場を機にTPMは政治ブログジャーナリズムとして機能するが、他者と何が違うか。特徴はTPMTVセクション、つまりテレビウォッチにある。
テレビウォッチはテレビ番組、特にトーク/インタビューにおいての発言をピックアップして映像をアップロードすることが主流。ブロガーが何を基準に判断するかで様相は違ってくる。YouTubeを経由する形式も多く、TPMは「 Veracifer」経由でも公開していた。
http://www.veracifier.com/
TPMTVも気になった発言やトーク/インタビューを切り取る。その映像をYouTubeで公開する。放送局のニュースサイトに公開している場合、それを貼り付けることもある。
TPMTVは膨大なニュース番組から議題を再度設定する。ただ、アジェンダ・セッティングするのはその日のニュースと、それに付随する会話たち、となる。
2. Sunday Roundup/ 100 Seconds
そして、TPMTVがそうたらしめるのは2つのダイジェストVTR、 Sunday Roundup と The Day in 100 Seconds である。
Sunday Roundupは日曜朝のトーク番組たちの発言をまとめて、3分ちょっとで料理する。番組は異なっても議題は限られて、番組を横断してキーパーソンや専門家の発言を比べる可能性を示す。
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