7月11日から始まる大相撲名古屋場所の中継放送について、きょう、日本相撲協会から村山理事長代行はじめ幹部の方がお見えになりました。お話を承って役員一同協議した結果、今回は中継をしないということを決めました。
ただ、熱心な相撲ファンからはぜひ取り組みを見たいという多くの声をいただいています。
また、きょう、村山理事長代行から、これからの相撲協会内部の改革に向けて取り組むという大変熱心なお話もございました。
そういうことを考えて、NHKでは、ダイジェストという形で放送することにしました。ただしこれは取り組みが終わった後で、いまのところ、午後6時台にダイジェストという形で放送することにしています。
NHKは、今回の野球賭博問題について、大相撲の根幹に関わるもので、反社会的な勢力である暴力団との関与も指摘されるなど、極めて重大で遺憾な事態だと考えています。社会的にも大きな反響があり、視聴者の皆さまからは、連日たいへん厳しい意見が寄せられています。
こうした中で、NHKは、きょう日本相撲協会から、これまでの報告を受けました。
相撲協会の処分は調査委員会の『勧告』を受け入れたたいへん厳しい内容でした。また暴力団排除など今後の再発防止のための『ガバナンスに関する委員会』を立ち上げることもわかりましたが、委員会のメンバーや改革の方向性などについては、現時点では具体的な道筋はまだ見えていません。
一方、視聴者からは連日たいへん厳しい意見が寄せられています。寄せられた意見の6割以上が「大相撲中継は中止すべきだ」という声でした。かつてない厳しいものであると受け止めています。もちろん大相撲中継を楽しみにしていらっしゃる方からの意見もたくさんいただいています。
NHKとしては、こうした状況を踏まえて総合的かつ慎重に検討して決定したものです。
視聴者の皆様にはご理解のほどよろしくお願い申し上げたいと思います。
NHKとしては、日本相撲協会が『100年に一度の危機』という緊張感を持って、まったなしの改革に取り組むことを強く要望します。とりわけ、『ガバナンスに関する委員会』が早急に具体的な改革案を取りまとめることを希望します。
つまり「とりあえず相撲の取組結果は伝えます。中継はいたしません。」生中継しないだけでもインパクトは大きい。
生中継はしないが深夜に放送している『大相撲幕内の全取組』は放送する。『ニュース7』で星取表がつらつらスクロース表示する「いつもの」も放送する。そして午後6時台に『幕内の全取組』を放送するという。
テレビ朝日が『大相撲ダイジェスト』を放送していたとき、30分番組のうち4分半から5分半くらいがCMに充てられ、実質24分程度の番組だった。NHKが現在放送しているのも24分きっかりの番組。幕内の全取組をノーカットで伝えるには20分強かかる。だからテレビ朝日の『ダイジェスト』が20分番組だった頃は幕内前半は取組の途中からハイライトのみを放送していた。
こうしたダイジェスト放送、実は今の日本のスポーツ中継の主流なのだ。
ダイジェスト放送する文化
スポーツイベントを録画で放送する事は定着している。先に述べるがなぜか生放送じゃないと極度に成績が悪くなる、アメリカという例外はある。
しかし、生放送が無理なら録画、という文化はある。サッカー中継の場合、自国以外のリーグ戦を放送する際に国内リーグを優先させる為に録画となる。これはほんの一例に過ぎないが、スポーツ専門チャンネルの登場は中継番組の飛躍的な増大につながり、生中継でなくてもよい風習は強制的に埋め込まれた。
日本は若干異なる。その昔、大橋巨泉はスポーツ中継は延長対応すべきだと訴え続けた。ある種のロビー活動と捉えられるが、ゴルフ中継で誰が優勝したのか判らないのに中継を打ち切るなんておかしい、という旨をかなり昔に野次っていた。それから動きがあり、ゴルフの最終日は綺麗に放送時間内に間に合っている。つまり、現在は録画中継を活用する文化が根づいた。視聴者の自覚/無自覚を別として。
確かにスポーツ中継の本場であるアメリカはスポーツ中継を最後まで放送してしまう。大橋巨泉はアメリカ・カナダのスポーツ中継にも言及することがあって、彼の発言から事情を知ることもあったが。アメフト、バスケ、ホッケーなどあらかじめ放送時間の検討がつく競技でも遅れる。「出し物」の時間がきっちり決まっているオリンピックの開・閉会式が1時間遅れるのが当たり前なのだから。いつ終わるか判らない野球やゴルフはとりあえず最後まで放送する。
それで遅れた分はそのまま番組がずれてゆく。深夜番組は遅れに遅れる事になるのだがそれでいいのか?答えはイエスだ。それを実践しているアメリカを例に考える。
アメリカは最後まで中継する。アカデミー賞の授賞式もそうだ。東海岸の場合、スポーツ中継が終わるとローカルニュースが始まり、視聴者の中にはチャンネルを変えずに観てくれるので視聴率のかさ増しが期待できる。そしてローカルニュースは全てのローカル局にとっての収益源だ。遅れてくれてもローカルニュースで増収が期待できるのなら何時までも延長する。そして深夜に放送している番組を休止させれば完了する。深夜に新作バラエティ番組や新作アニメなぞ放送しない。なお、西海岸の場合は東海岸とある3時間の時差の為に、スポーツ中継は3時間早く始まる(東海岸7時スタートなら西海岸は現地時間4時)。なので中継が終わると穴埋め番組(ローカル番組や人気ドラマの再放送、テレショップ)を放送する事が多い。なのでその穴埋め番組を削ればそれでいい。
日本はそうはいかなかった。野球中継を延長する習慣なんて無かった、V9時代にも。1979年の映画『太陽を盗んだ男』は野球中継を最後まで放送することを望んでいる。74年にNHKが最初に行ない、75年テレビ神奈川は日本テレビの巨人戦リレー中継を実施した。(参考:坂本衛)
しかし、現在は違う。バレーボールの日本代表戦。代々木競技場での試合は6時に始まる。テレビ放送は7時からだ。試合終了と放送時間終了と帳尻を合わせるために編集するからだ。しかしプレーシーンはノーカットで放送するので違和感が少ない、最終セットまでもつれた場合、延長オプションを行使する。ゴルフ中継も最終日はプレーオフを踏まえて逆算する格好で編集する、立派な録画放送だ。モータースポーツの場合、フジテレビのF1中継は録画中継が殆どでCMを放送するタイミングで数分カットする。フィギュアスケートも演技と得点発表のシーン以外は割愛、製氷や練習などの時間をカットするが、演技終了から得点発表までのシーンをあまりカットしないことで違和感を発生させないように工夫している。
つまり、試合・演技のシーン、緊張の間合いを保たないとならないシーンはカットせず、他のインターバルを削ることで放送時間を短縮させ、予定時間内でおさめ、チャンネルを変えることを防げるのではないかと目論む。
その視点で考えたら、大相撲の取組は幕内は2時間弱あって立会いからがっぷり四つになった瞬間から勝敗が決まるまでのシーンのみ繋いだら20分強で済むことが出来る。実際、呼出しとか、立会いとか、懸賞幕がくるくる回る瞬間とか、それが好きという人だっているだろうが、1時間半ほど省略できる。
日本のスポーツ放送の主流と思われてきた原点が実は『大相撲ダイジェスト』に始まるダイジェスト放送なのだ。
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