大相撲中継を民放で放送したらどうかという意見がある。「脱がせ屋」出版プロデューサーの高須基仁が日刊ゲンダイでの大相撲を暴力団かた断ち切る方法を提案している
放送権、ライセンス料などもろもろで200億円あるといわれる大相撲の売り上げを確保しながら、力士らに分配して相撲で生活していける環境をつくるしかない。ここに至っては財団法人を返上し、株式会社日本相撲協会を設立、まず経営をガラス張りにして、その上で改めて入札制でNHKと民放が中継する。6場所あるから、6局が1場所ずつ公平に放送し、その中で闇社会とのつながりも断ち切る。この前提として挙げている事を要約したら「暴力団が会場内の、中継カメラが捉える位置に陣取っていたとしたら、相撲ジャーナリストやNHKの関係者は暴力団の事には気付いていた筈」、例え裏取りのとれない噂として暴力団の事を耳にすること、あったかもしれない、実際はどうなのか真相を別において。
NHKと民放が公平に放送することで大相撲と関係者を暴力団から断ち切る?
現在、スポーツ中継においてNHKと民放はタッグを組んでいる。オリンピック・ワールドカップは放映権料の高騰の為にJC(ジャパン・コンソーシアム)という共同体を設けて放送している。JCが支払う放映権料は殆どNHKが支払っているが。NHK偏重を前提にして、民放は持ち回りで放送する。これが実態だ。懐かしき護送船団方式は今も行われている。考えればNFLも放映権を4社と契約していて、持ち回りでスーパーボウルを中継させている。JCは相撲協会から放映権を買う魅力的なソフトなのだろうか、そしてNHKと民放に談合だ利権だとか非難が集まる事を知っての上で民放が参入するのか、そこまで馬鹿なのか。フジテレビはPRIDEに三行半をつきつけたのだ。
民放が大相撲中継を放送する?
現在大相撲の取組を定期的に実況しているのはTBSのみ、実況はしているが中継放送はしていない。そのTBSは早朝の番組で実況音声を使用する程度。90年代、そして2008年にラジオ生中継を実験的にほんの少しだけ行ったことがあったが、テレビ・ラジオの中継は1960年代に終わった、遠い過去の話だ。TBSの『ひるおび』の調べる係がなぜ放送しなくなったか調べている。
民放各局が大相撲中継を始めたのは、”栃若”黄金時代と呼ばれるその他(スポーツ関係者)とその他(スポーツ関係者)が活躍していた時代であった。その後、その他(スポーツ関係者)、その他(スポーツ関係者)の時代が到来し、当時の大相撲は非常に盛り上がっていた。しかし、民放各局はそれら力士の引退を理由に相撲中継から撤退した。
まず、テレビ東京は放送すべきではない。テレ東がプロ野球の日本シリーズを中継した時、非放送地域の反発があった。しかしテレビ東京が対戦チームのホームグラウンドでも放送しているから、に過ぎない。では相撲はどうか?テレビ東京は放送する資格がない。
では他の4つのテレビネットワークとNHKで放送を交互に放送するべきか?それは違う。相撲協会が機構改革としてNHKと割り切る為に、民放にも明け渡したとする。すぐに弊害が生じる。
まず、日本テレビ系はローカル番組を放送しているので夕方5時台に放送するのは躊躇われる。し烈な競争を勝ち残っている所が多いだけに、羽を伸ばせるから放送してもいいよ、と言うのか?
地方局によっては放送してくれるな、と思う地域だってある。例えばテレビ東京が制作するポケモンやNARUTOといったアニメを夕方に放送している、一昔前なら5時台に放送していたが。大分や沖縄など系列局が少ない県は新作ドラマやバラエティを昼間に放送している。相撲中継で順延した場合、その振替放送はどうすればいい?競輪や競艇は中継させてくれるのか?
平日なら自社制作や東京のニュースを放送しているからまだいい。週末はどうなるのか?5時台のニュースは放送できない。相撲協会に工業時間の繰り上げを申し合わせねば。『1×8行こうよ』や『笑点』よサヨウナラ。
また、TBS系列で『レディス4』を放送している地域は三越からの広告収入を蹴ってまで大相撲中継を放送するメリットはどこにあるのだろうか?
花相撲
また、悲観する事実がある。毎年民放各社は相撲イベントを放送している。
綺麗にそれぞれのテレビネットワークが花相撲を放送している。このうち、大相撲王座決定戦は2005年から海外巡業となって放送されなくなり、福祉大相撲と大相撲最強決定戦は2009年分の開催がなかった。
民放にも開放したとき、放映権は競争社会となる。その競争とは入札ないしはJCのようにスクラムを組んで交渉するかとなる。大相撲中継の視聴率は民放の従前の番組群より視聴率は良いだろう、15%とれる保証があるから。ではそれだけで大相撲中継を年間30億払って放送し続けるだろうか。地方に買わせる為に広告主を捕まえなければなるまい。競馬・競輪は中継してもらう為に放送局に支援を行っている、広告料を支払って。1日3300万円を支払う為にナショナルスポンサーを獲得するのは妥当だろうが、どれだけついてくれるか?その昔、民放はプロ野球巨人戦と見切りを付けた。同様に民放に相撲中継を売っても放送しないと言い出さないか?
大相撲中継を民放で放送する事はいいかもしれないが、それを短絡的に言うのはどうなのか、私はそう思う。
以下、参考までに。
やくみつる「受信料払わないぞ、と言いたい」 - 産経新聞
日本相撲協会が財団法人として本場所を開催することが責務ならば、NHKが公共放送として生中継することも責務といえる。わたしの逆取材では直前まで生中継すると聞いていたので、意外な結果となった。反社会的勢力とのつながりを考えての生中継見送りだが、なぜ国会中継はするのか。相撲とどちらが悪党が多いのか考えてほしい。
野球賭博にかかわった力士、親方衆の謹慎期間は名古屋場所中までで、これで一丁上がりというのはよろしくない。秋場所以降はNHKの放送も含め何ごともなかったようにするだろう。NHKとしてはOBを外部理事に送り込むなどして、協会との関係をこれまで以上に緊密にし、経営にも目を光らせるべきだ。
テレビが付いてあって、7日の『ワイドスクランブル』に花田勝が出演した。指導と経営を両立させるために相撲一筋では無理があるのではという話があった。花田勝は力士から親方に移るなら2年間(外の世界に)就職したいという父親でもある師匠に訊いたらしい。そうでなければ指導は出来ても経営は出来ないと。結果、各界に残らなかった。中澤潔は「指導より経営」の親方が増えたのではないか?と。
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