夜8時、アメリカのケーブルニュースが熱い。いや、うざったい。
Fox News Channel (FNC) とMSNBCの言い争い、言うなれば小競り合いは風物詩となり、いまではもう当たり前のものとなっている。
8時。FNCはビル・オライリーが、MSNBCはキース・オルバーマンがホストを務める。レイティングではFNCが保守派の唯一の受け皿として圧倒的優位に立ち、ライバルは打ち負かせない。MSNBCはリベラル派やアンチ保守から支持を集めて「万年3位」の汚名を返上しつつある。
そんな歴史を今後ゆっくり書いてゆくとして。
FNCの親会社、ニューズ・コーポレーションのルパード・マードックと、MSNBCの親会社、GEのジェフリー・イメルト。両者のボスが登場して停戦協定を、つまり事態収集しようと画策している。
ロサンゼルス・タイムズがワシントン州で行われたマイクロソフト主催の会合に、イメルトとマードックが話し合いを持った事を報道。
http://snipie.com/pgj
ニューヨーク・タイムズは1面として報じ、これまでの確執にも触れている。
http://bit.ly/KJHqn
Inside Cable Newsではそれに至るまでの経緯を取り上げている。どうやら、GEがFNCに広告出稿をするに至って、イメルトからニューズ・コープに打診したという。FNCでMSNBC-NBC-GE-オバマに対する攻撃を控えてほしいと。FNCは応じなかったので、イメルトがMSNBCのFNC批判を抑えると伝えた、という。
http://snipie.com/lww
FNCのMSNBC/ NBC批判、その反対の批判は今もたいして変わっていない。先週はFNCのグレン・ベックが「オバマは人種差別者」と発言、MSNBCは幾つかの番組でこれを槍玉にあげた。
今回の停戦協定報道を機に批判合戦の停戦合意がなされ、効力は発揮されるのか?
私は無理なんじゃないかと思う。視聴者はWWFなどのプロレス中継のように両社の批判合戦を様式美として見ている。もし、新規視聴者の獲得とは別に、既存視聴者の離反を防ぐという判断を下したのなら、様式美の呪縛から逃げられないからだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 buzz:
コメントを投稿