自民・公明の連立与党は過半数を割って61に低下。民主党が候補者58人のうちの54人が当選、第1党の座に就いた。民主・共産・生活者ネットの野党3党で過半数を抑えられることができる。
9月までに衆議院は任期が満了し、それまでにいつか解散し、選挙をしないとならない。
解散の時期をきょう申し上げることはない。しかし、そう遠くない日だと思う。地方選挙の結果と総裁選前倒しは関係ない。総裁としてその任務、義務を実行する責任がある。解散はしかるべき時期にわたしが判断をさせていただく。それを変えるつもりはない。
「しかるべき時期に」解散する総理はどうなるのか、どの方法が想定されるのか。アルバート・O・ハーシュマンによる『 Exit, Voice and Loyalty 』(邦題『離脱・発言・忠誠―企業・組織・国家における衰退への反応』)に従えば、登場する3つの理論―離脱/Exit、発言/Voice、忠誠/Loyalty―において、総理にそれぞれの道が用意されている。
1. 離脱/Exit
麻生総理は自民党国会議員から見切りをつけられて、別の総裁にとって変わられる。
自民党の両院議員総会を開き、毎年9月の自民党総裁の任期を前倒させて、総裁選挙を実施。そして麻生総裁を退任させて新しい総裁の下で総選挙に挑む。
2. 発言/Voice
麻生総理が今週中に解散させる。「しかるべき時」が来たのだと。
13日は民主党など野党が合同で衆議院で内閣不信任案を提出し、野党は参議院で問責決議案を提出する予定。参議院で臓器移植法案の採決が行われる。麻生総理には13日に解散出来る環境は無く、14日に最も早く解散する事が出来る。
共同通信は、麻生総理は14日解散、27日告示、8月8日投開票(土曜日、9日は長崎原爆記念日)を想定しているという。
3. 忠誠/Loyalty
では、14日に解散することが出来るのだろうか?それは麻生太郎が「判断をさせていただく」しかない。
彼に忠誠を誓う、服従する自民党国会議員がいれば、判断は歓迎と共に迎え入れられる。一方で、自民党国会議員が「有権者に忠誠を誓う」とした場合、時期衆議院選挙の「自民党の顔」が誰なのかを論争しあい、した分だけ解散の時期がずれ込んでゆく。
いったい、誰が何へ忠誠を誓うのか。麻生総理が、なのか。国会議員が、なのか。そして。有権者へ、なのか。「反麻生」の賛同者へ、なのか。公明党へ、なのか。
0 buzz:
コメントを投稿