火曜日, 8月 03, 2010

Channel Five はどこへゆく

「出版会の億万長者」リチャード・デズモンド率いるノーザン&シェルがイギリス地上波第5チャンネル、民放の「ファイブ」を買収した。日本ではちっともニュースではないが、デズモンドは曲者かもしれない。ファイブを変えるかもしれないのだから。

このニュースで判っていること、RTLはファイブを売りたかった。
2008年秋の金融不況を機に広告収入が落ち込み、テレビ産業は打開策を求めた。そのひとつが2009年に行われた、チャンネル4とファイブは経営統合を視野に入れた交渉だった。制作費だけでなく、経営コストも削減出来ないかというわけだが、統合に至ることはなかった。
RTLのファイブの身売りが正式に明らかになったのは2010年5月のことだった。WSJが報じている。更にはBスカイBやITVにも打診していると。そして2ヵ月後に結果が明らかになった。130億円だった。



それは他局の人気番組を奪い取る、という挑発を見せている。これに尽きる。
ITNのニューズ映像は、デズモンドがファイブから出てくる所を取材記者が待ち構え、デズモンドがリップサービスで応える、というもの。ちなみにITNはファイブに向けてニュース番組制作を請け負っていた過去がある。

プランA:番組の引き抜き

「コーリーやXファクター、パノラマをファイブに連れてくる」というのだ。英国発のオーディション番組『Xファクター (The X Factor) 』や夜7時台のメロドラマ『コロネーション・ストリート (Coronation Street) 』これはいずれもITVで放送中だ。ついでに『パノラマ (Panorama) 』があるが、BBCの報道番組だ。これら番組がファイブにもあれば地上波での視聴率も拡大するだろう。

デズモンドが買収する前、2008年にファイブはBBCから『ネイバーズ (Neighbours) 』放映権を取得した。ファイブは『ネイバーズ』に続けて同じオーストラリアのメロドラマ『ホームアンドアウェー (Home and Away) 』も放送しているが、これもITVが手放したあと2001年から放送している。

プランB:リバイバル
デズモンドの関係者によれば、リバイバルも示唆しているらしい。たとえばBBCの看板音楽番組だった『トップ・オブ・ザ・ポップス (Top of the Pops) 』とか、今シーズンで終了が決まっているチャンネル4の『ビッグ・ブラザー』とか。TPOPのフォーマット(番組の形式)権利は海外販売を展開している為にBBCが引き続き所有している。

チャンネル4で放送中で2011年に終了する『ビッグ・ブラザー (The Big Brother) 』もファイブに来るかもしれない。フォーマットの所有者がファイブの買収を示唆していた。しかし、関係の無いデズモンドが取得したのだから、二者の間が心穏やかでないかもしれない。

プランC:リニューアル
私個人としては報道・情報番組への改革が必要ではないかと思う。『Five News』はITNへの委託だったが、2004年からSky News が番組制作を行っている。開局期にファイブは朝昼晩に発注していたが規模を縮小、昼の5分間と夕方の30分・それにゴールデンタイムに1分間のニュースフラッシュを放送している。ちなみに放送時間や人員整理などの規模縮小はチャンネル4やITVでも行われている。
しかし。スカイニュースが制作しているのだから、経費を抑えたいのならSky News の同時放送をしないのか、と思ってしまう。親会社のニューズコーポレーションはSky News を地上デジタル多チャンネル放送のフリービューから撤退させている。撤退前から視聴率でBBCニュースの24時間チャンネルに追い抜かれたままだ。土曜の朝1時間、同時放送をしているが、なぜその時間だけ放送しているのだろうか?
一方でSky News が制作する『Live from Studio Five 』が全く成績が良くない。計画が明らかになった時、ガーディアンに『Five and Friends 』と喩えられた様にFox Newsの『Fox and Friends 』を想定したのだが、若年層に狙いを定めすぎて「どうなんだか」。

デズモンドの新生ファイブは予算の上乗せを期待する。広告収入が危ういのでデズモンドは予算を補填するのだろう。

残念なファイブ
残念なことって色々ある。自社制作が少なく、ドラマはすべて輸入モノだ。リスクを犯す余裕はどこにもないが。しかしここでは今年の残念なことをひとつ挙げる。
今年の最も残念な出来事は総選挙で全く触手を伸ばさず、美味しい思いをしなかったことだ。
Sky Newsが音頭をとって実現した選挙戦のテレビ討論 (Leaders Debates) をファイブが放送しなかったことだ。イギリスでテレビニュースを手掛ける3者が持ち回りで開催した討論会、Sky News の回はSky News とBBCニュースチャンネルで生中継し、BBC2で録画放送した。ファイブはなぜ放送しなかったのか?
Sky News は不本意でもファイブで放送する方が視聴者は獲得できる。しかし番組制作を依頼されているだけでニュース速報を随時放送してくれとも、それをSky News を直接放送したいとも言ってない、収入が期待出来ない。自身のチャンネルはすべての広告収入が自分の懐に入る。
ITVで放送した第1回を観て、反響の大きさから7日後に急遽編成することは可能だったはずだ。討論中はCMを放送しない為に広告収入が見込めない。だからファイブとSky News は放送しなかったのか?ファイブが放送を熱望して、それを拒絶し続けたのか?
今年5月の総選挙において、ファイブは開票番組を放送しなかった。例年、BBCは手厚い予算で遂行し、ITNはITVで放送、Sky News は自前のチャンネルでのみ展開する。チャンネル4とファイブは放送しない。ところが、今回はチャンネル4が放送した。ITNに発注せずに「オルタナティヴ」の斜に構えた特番を放送。司会にコメディアンを起用したらITVより好成績を残した。ほとんどスタジオで展開できる構成で、大掛かりな中継は無い。コメディアンが政治を語る土壌の国だから、政党幹部をゲストに招いても成立できる。
これはBBCという王道の選挙特番がいるから亜流の選挙特番を作れるのであり、その美味しいところをチャンネル4に持って行かれた。ファイブには朝のトークショーを仕切るマシュー・ライトにやらせたらいいじゃないか、とか実現不可能ではない。だからやるせない。
ニューズコーポレーションはファイブの新オーナー・ノーザン&シェルのライバル企業でもある。ニューズはイギリスの高級紙『タイムズ』とタブロイド『サン』『ニューズオブザワールド』を所有している「メディア王」。もし、選挙戦の前にデズモンドの買収が決まっていたらどうしたのだろうか、この「たられば」は非常に気になる。デズモンドの名言によれば、出しゃばって「自分でテレビニュースをする」なんて絶対にない。ニュース番組の委託先をITNに変更する、なんて子どもじみたことは・・・あるのかな。

どんなビジネスでも、いちばん難しいのは始めることだ。最初の1億円を稼ぐには、次の1億円を稼ぐよりはるかに大きな努力がいる。イギリスの出版界の億万長者-リチャード・デズモンドよりless than a minute ago via web
Read rest of entry

金曜日, 7月 30, 2010

とくオチ!

フリー百科事典「ウィキペディア」による、日本時間2010年7月14日 (水) 15:29更新の『特オチ』の記述。

日本のジャーナリズムは通信社的であり、各社の報道には同じニュースが並ぶような横並び体質になっている。また取材を行う記者クラブでも、記者同士でメモ合わせをするほど極端な横並び取材が行われている[1]。このような中で、一社だけ情報を取れない特オチは横並びの失敗にあたる[2]。
しかし、記者クラブの記者は、特ダネより特オチを回避する方が評価される。記者クラブ制度の下では、公的機関の取材は記者クラブを通さないと出来ない。特ダネをスクープして記者クラブや役所から出入り禁止になった場合、一社だけが取材できなくなる。長期間の特オチになってしまう。横並びの取材や報道をしている方が安全である。記者クラブの記者は、自ら特ダネをスクープする危険を冒さない。仮に知っていても自主規制して報道しない。報道協定を結んで、他の記者が抜け駆けできないようにする[2]。
一方、世界の記者は、まだ報道されていないニュース(特ダネ)を狙っている。独自取材による特ダネ以外は評価されない。メモ合わせで自分の手の内を明かすような事はしない[1]。
ここでは律儀な事にquoteが付けられている。そして、その出典先が上杉隆の『ジャーナリズム崩壊
』である。
あとで修正するが「メモ合わせ」は特オチのための道具だったのではなかったはずだ。政治家の言うやたらめったら長い発言のメモ合わせであり、その場に居合わせないと「オチ」るが、そんな事は無い。
記者クラブ制度への批判は理解できるし、解放運動に賛同する。ただし、なんだか「批判するためのオモチャ」に成り下がる時がくる様な気がする。肝心なのは「オモチャ」の判断を下すのが市民ではなくてマスコミ(ヤフーニュースは自分で取材しないじゃないか!)という点で、だからオモチャを与えてくれないので燻り続ける、正確を期すればこういう事になる。
勿論、これが日本に限った話なのかといえば勿論NOである、記者クラブ制度の弊害として挙げられる幾つかは他国で全く起こらない訳が無い。
Read rest of entry

OUTLINE: Fox Broadcasting Company

1986年に設立されたFoxと1996年に開局したFox News Channel。普段日本では「米Foxテレビによりますと」として伝えられていて、2つの違いについて混同しがちだ。
  • Fox Broadcasting Company 1986年に結成したアメリカの4番目のテレビネットワーク。09-10年シーズンで54歳以下で圧勝。ローカルニュースが盛んで、全国ニュース番組が無い。
  • Fox News Channel 1996年開局のケーブルチャンネル。Foxネットワークが報道特番をする際に制作を請け負う。
ここからはFoxニュースは頭文字からとったFNCとする。

FNCの登場はニューズコーポレーションの戦略の一環だ。独立局を掻き集めてテレビネットワークのFoxを結成した時、ニューズコーポレーション直営の放送局で朝のローカルニュース制作の実験を行った。同時に3大ネットのお堅いニュース番組に一石を投じるニュース番組を投入、ニューズの故郷であるオーストラリアから番組名を拝借した『A Current Affair(カレントアフェア)』が始まった。カレントアフェアを機にタブロイドニュースが席巻する時代を迎える。
しかし、カレントアフェアは1996年に幕を閉じる。ウィキペディアにもあるが、ジョージ・クルーニーのタブロイドニュース撲滅運動がタブロイドニュースの衰退へと導いた。クルーニーより絶対にタブロイドへの恨みがあったのに自身が逮捕されるに至ってしまうビートたけしとはえらい違いだ。それでも初代キャスターのモーリー・ポヴィッチがお昼のトーク番組を20年経つ現在でも放送しているのだから、そのポヴィッチが率いたカレントは支持されていたのだろう。

ちなみに『カレント』も『モーリー・ポヴィッチ』もシンジケーションで放送されている。ネットワーク加盟局への放送義務はないし、どこに加盟していても放送できる契約を結ぶことが可能だ。日本で例えるなら、ハウフルスが制作して日本テレビと東海テレビとABC朝日放送で放送するようなもの。『カレント』はそれでもFoxで放送してもらいたくて契約している。

1996年、ニューズは新たな一手を打つ。FNCの立ち上げだ。そしてFNCが手掛けるニュース番組をFoxに輸出することにした。日曜朝のトーク番組『Fox News Sunday (Foxニュースサンデー)』は既に3大ネットが手掛けていて、CNNやPBSも進出しているジャンルだ。司会者のトニー・スノウはブッシュ政権大統領報道官を務める事になる。

一方でネットワーク放送でもニュース番組を投入している。1988年から2シーズン放送した、『カレントアフェア』スタイルをプライムタイムに投入したニューズマガジン『リポーターズ』。1998年からの『Foxファイル (Fox Files) 』は1シーズンで終了した。1994年から2年間ケーブルチャンネルのFX(もちろんニューズコーポレーション傘下)で放送していたモーニングショー『ブレックファストタイム (Breakfast Time) 』を地上波に移籍させて『 Fox After Breakfast 』を放送したが1998年に終了した。注目すべきは放送時間でローカル局の朝のニュースが終わったあとの午前9時からが多く、つまり3大ネットの全国ニュースが終わる9時以降に放送されるということだ。


Foxの報道番組への挑戦は変化を迎える。ロサンゼルスのローカル局KTTVの朝の番組を全国で放送させる『グッデイライブ (Good Day Live) 』の放送、FNCが観客を入れて放送していたニュース番組『DaySide』をアレンジした『The Morning Show』、いずれも朝9時以降の午前中を意識した番組作りで、既存番組から出発させ、報道を抑え、娯楽性を高めた。FXから移籍したのも含めてどの番組も真面目にニュースをする時間ではないし、KTTVとFNCが注目を集めたのはパーソナリティーと「報道らしくない」雰囲気からFoxで挑戦しようか、という足運びとなっている。結局は3シーズン途中で打ち切られた。

また、2005年には『カレントアフェア』を復刻させた。その後キャスターをヘラルド・リベラに取り替えて『Geraldo at Large』とリニューアルして、さらにシンジケーションからケーブルチャンネルのFNCに移植、週末夜10時で現在も放送している。

結局のところ、Foxは全国ネットのニュース番組は相性が悪い。悪いったら悪い、そう言い切るしか無い。それは新参者の定めなのだ。決して取材力の問題ではない、ローカルニュースに手を出しているから。結局、3大ネットの真似をするだけではパイの奪い合いにしかならないので「報道」ではなく「ワイドショー」を選んだ。その『カレントアフェア』以降の番組群もローカルニュースの編成に邪魔にならないよう、昼間に組んだが故に報道ではなく「トーク番組」を選んだ。正面を切らなかった、切れなかったのだから、やっぱり相性が悪い。
Read rest of entry

火曜日, 7月 27, 2010

MSNBC 人気番組のプロデューサーが新番組へ

先週と今週、MSNBCでは『カウントダウン (Countdown with Keith Olbermann) 』が休暇を取り、代理にローレンス・オドネルが出演している。そのオドネルは秋から新番組を担当する。プライムタイムの夜10時に生放送の番組を投入するのは4年ぶり。新番組を指揮するエグゼグティブ・プロデューサー(EP)を『カウントダウン』から引き抜き、その『カウントダウン』もEPを新たに起用している。

『カウントダウン』は現在のMSNBCの基礎を作ったと言って差し支えない。斜に構えたニュース番組から「オピニオン・ジャーナリズム」へ変化した、これがすべてを物語る。ローレンス・オドネルは「オピニオン・ジャーナリズム」となるのだろうか、或いは『PBSニュースアワー』程度のインタビュー番組となるのだろうか。彼の個性が上手く作用するのはどちらなのか。
Read rest of entry

土曜日, 7月 24, 2010

新聞王?リチャード・デスモンドが英民放チャンネル「ファイブ」を買収

LONDON, ENGLAND - JULY 23: Richard Desmond attends a press conference to announce future of Channel 5 on July 23, 2010 in London, England. Media tycoon Richard Desmond, owner of The Daily Express and The Daily Star has bought television channel Five for GBP103.5 Million. (Photo by Ian Gavan/Getty Images)
英国の新聞ガーディアン紙の「メディア・ガーディアン」をこまめにチェックしている。タブロイドではないのでゴシップネタに弱いがタブロイドや新聞業界を知ることが出来る。そのガーディアン経由で知ったことだが、タブロイド紙のデイリー・エクスプレスの記事にこんなのがあった。

Daily Express boss beats rivals to buy Channel 5 TV

デイリー・エクスプレスを経営しているリチャード・デスモンドが民放のチャンネル5を買収する。金額は103万ポンド、現在のレートで換算すると138億円になる。138億は高いのか安いのか、日本の楽天やソフトバンクやライブドアが行った株式取得と比べることが妥当なのか、よく分からない。イギリスのテレビ産業で初めての出来事なのだから、ライセンス取得以外で経営権を買収するのは。

ライセンス取得レース
イギリスは時折経営者が変わる。それは運営会社がまるまる変わるからだ。ITCは入札で放送免許を交付するという事をやってのける。1991年、チャンネル3の放送免許(ライセンス)更新に際して入札を実施し、これを機にチャンネル3で放送していたローカル局はゆっくりと合併劇を続け、2004年に現在のITV plcが完成する。

1997年開局した第5チャンネル、その計画は1993年から表面化する。商業放送を監督するITCがライセンス取得交渉を続け、1994年に認められた。これも入札であり、しかし上手くいかなかったので複数社が出資する「チャンネル5ブロードキャスティング」が設立され、その株主だったRTLグループが買い増しを進めて100%取得に至った。RTLは海外資本の企業(コングロマリット)であり、100%買い取るためには2003年の法改正があってこそ。第3チャンネルのITVも海外企業に買収されるのではないかと囁かれたが、別段これといった噂もたたなくなってゆく。

初めての買収劇?/当たり前の買収劇
そもそも、イギリス地上波放送で商業放送は第3チャンネル(ITV)と第5チャンネル(Five)しかない。第4チャンネル(Channel 4)は広告放送だが公共放送、非営利団体で政府の支出はない。中国も然り。ヨーロッパ自体に民放が少ない。そんな環境下でおきた初めての買収劇となった。正確にはRTLが売りに出したのだから、結局は・・・。

但し、視線をテレビ業界から新聞産業へ向けてみよう。3世紀に及ぶイギリスの新聞産業は社主が定期的に入れ替わる、買収なんて当たり前田のなんとやら。最近のビッグニュースはニューズコーポレーションがタイムズを買収し、「サン&ニュースオブザワールド」とあわせて「マードック帝国」が定着した。そのあと衛星放送事業「BスカイB」を開始する、外国人だから地上波テレビに手を出せなかったからだ。しかしそれも20年以上も前の歴史。一方で新興新聞で生き残っているのは「テレグラフ」程度。
一方で出版業者だったノーザン&シェル (Northen & Shell) は2000年にユナイテッドニュースアンドメディアからタブロイド「デイリー・エクスプレス」を買収。そして2010年にファイブを買収。リチャード・デスモンドは時代の寵児として扱われるんだろうな、日本だったら。

さて、ノーザンシェルはテレビ事業は既にペイチャンネル進出を果たしている。Red Hot TV(アダルト)とGay TV(男性同性愛)がある。考えればイギリスは出会い系CM(なんて言うんだったか、YouTuubeに落ちてるはずだが)が当たり前、男性同性愛向けCMも当たり前(女性同性愛向けが少ないのなんの)、だから "Bedroom Boys' Show" なんていうのもある。
Read rest of entry

金曜日, 7月 23, 2010

Read rest of entry

日曜日, 7月 18, 2010

テレビ東京『池上彰の選挙スペシャル』

テレビ東京が放送した参議院選挙特番『池上彰の選挙スペシャル』は最初90分の視聴率が9.3%でNHKと日本テレビに次ぐ視聴率を記録した。今回限りかもしれない、だから良かった番組だった。後半では池上彰の解説が好きだから故に思う不安について触れる。

「公明党の支持母体は創価学会です」
武田広のナレーションと共に埼玉選挙区での公明党の街頭演説の様子を放送し、その演説にも顔を見せた山口党首に中継インタビュー。
正直言って『池上彰の選挙スペシャル』を全編見ていないし、録画出来ていない。ザッピングしていたら偶然「日本における政教分離」(という単なる公明党アレルギー)について、正統な「政教分離」とは何かを放送していた。
翌日、関西地区の視聴率を調べようと検索すれば、テレビ東京の選挙特番は好評のようで、中には池上彰を神扱いしている人物がいた。組織票の話から創価学会の話、そして宗教の話へ展開した。これが画期的なのだ、公明党を創価学会との関係を明示するテレビ番組を捜すのが至難の業だからだ。
公明党が創価学会と共にあるのは常識となっているのではないかという前提条件があって、それを見て見ぬふりしている。同時に創価学会と機関新聞である聖教新聞が大量の広告出稿をしているのも事実で、「だから」見て見ぬふりしているのではないか、そう怪しむ事が出来る。「だから」溜飲を下げてくれて、神になられるのだ。

私が子どもだったころ、池上彰の『週刊こどもニュース』が始まった、16年前の事だ。ニュース解説の書籍が注目を集め、この2年で池上流テレビ解説が好評を得ている。『選挙スペシャル』はその集大成なのかもしれない。

創価学会をネタにできるのはあの時だけ
選挙について考えることが許されるのは選挙の時しかない。ワールドカップの時にサッカーの事を喋っても阻まれないし、大相撲の興行直前だから大騒ぎすることが許された。不自然なく、あるテーマに耳目を引くことが可能であれば、イベントの開催に関係されないで済む。しかし選挙がなければ創価学会の事を真剣に掘り返すだろうか?選挙があるから許される。しかし、それを毎回放送することまで許されるかは別の話だ。

池上流解説を引き継いだ『週刊こどもニュース』はお父さんが取っかえ引っかえおかあさんと子供たちをスワップしたから、全く別の家族を招聘した。その家族も離婚してシングルマザーと再婚した。それだけの歴史があるけれど、毎週の放送であらゆるテーマを扱うから新鮮さを失わない。また、物知り父さん(講師)が家族(生徒)に教えるという図式があって、その生徒が勉強を重ねて卒業し、新入生を迎え入れるから講師と生徒の関係性は維持され続ける(放送業界でよく使う卒業でもある)。この生徒はテレビの前のあなたでもあって、あなたは毎週ひとりの講師から勉強を重ねることで知識を積んで、飽きるかもしれない。実際には勉強範囲はとてつもなく幅広い。しかし講師は基礎問題と応用問題を上手く織り交ぜて飽きさせない。

今回、選挙について基本のキ、イロハのイをテーマに扱った。組織票があるから族議員なんて存在もあった。JP労組が民主党から議員を送り込んだ今回、国民新党の存在意義はぶっ壊れた。ただ、1回目は基礎練だけでも楽しい。2回目以降は池上彰が持つパーソナリティーのみに頼るしかない。半年以内にまた選挙特番しなくてはならなくなった時どうするか。そうでなくても毎回創価学会をネタにしても、基礎練だけでは飽きられてしまう。基礎練のメニューは他にもいっぱい、しかし9%の視聴者が前回も見たという前提で作る、そうしかねるのは明らかだ。

『なんで投票しないの?』という先例
全国ネット番組で忘れてならないのが日本テレビの存在。1990年代はナイター中継との相乗効果で高視聴率を記録し、1996年は日本シリーズ第2戦(もちろんジャイアンツ戦)を放送して43.8%を記録。この時に進化させたL字型画面での速報をウリとして1998年の参議院選挙でもナイター同時放送を行う。L字のグラフィックデザインと番組ロゴ「Decision」は知的に、72面の超横長マルチやバーチャルCGによる開票速報&分析・・・という演出。一方で投票率低迷を受けて『なんで投票しないの?』をテーマにするVTRを作り、スタジオにはタレントの山田まりあが投票しない世代として出演、バラエティーの要素を取り入れた。『なぜ投票しないのか』をフランクに語るという設定、ついでに言えばだからテリー伊藤など政治評論に関しては素人を起用したが、現在も日本テレビは人選に奇抜さを求めるが、それは1度しか効かなかった。
2000年の衆議院選挙では優香を起用して第2弾を放送したのだが、ブービーに終わっている。ということは1998年は企画力で勝ったのではなく、野球中継のおかげだったのか?という可能性が出てくる。結果としては2001年の参議院選挙にテリー伊藤は生き残るも『なんで投票しないの?』は姿を消す。
池上特番はバラエティーらしく編集したVTRもあったし、「バスツアー」はバラエティー番組の発想法かもしれない、しかし基礎問題と池上が進行を進める形式は、日本テレビの『なんで』が応用問題と皮肉としてのバラエティー化とは明らかに違う。だから日本テレビは2匹目のドジョウは無理だったのだろう。

池上彰ファンのジレンマ?
テレビ朝日の『学べるニュースショー』6月2日放送分では生放送に差し替えて鳩山由紀夫の辞意表明演説をとっかかりに、戦後政権の内閣任期について解説した。この時急遽VTRを発注したそうだが、間に合わず、結局自分で仕切って時間配分までこなして綺麗にまとめた。それだけの技量を持ち合わせている。

次の国政選挙まで池上彰を欲しているかは判らない。池上彰はどこでも池上彰であり続けるのだから、もし第2弾を放送するのであれば、この時がテレビ東京と池上彰という組み合わせの相性と真価が問われる事になる。しかし純粋に彼のファンであるならば、消費財としてのブームはそう長くは続かないことを恐れる。池上彰は専門家 (analyst) やコメンテーター (contributor) とは違う。しかしブームとして過ぎ去り、テレビやラジオでの仕事量がある程度の範囲で収まれば彼がNHKをやめた最大の理由である取材 (correspondent) 活動が出来るのではないかと期待できる。どちらを期待すればいいのだろうか。
Read rest of entry
 

Emotional moment on Letterman

Cable news schedules

Please click network and show current schedules.
アメリカ・ケーブルニュースチャンネルのスケジュールを掲載
チャンネル名をクリックすると表示されます

Fox News Channel

  • 6a Fox and Friends
  • 9a Americas Newsroom
  • 11a Happening Now
  • 1p America Live
  • 3p Studio B with Shepard Smith
  • 4p Your World with Neil Cavuto
  • 5p Glenn Beck
  • 6p Special Report with Bret Baier
  • 7p Fox Report with Shepard Smith
  • 8p The O'Reilly Factor
  • 9p Hannity
  • 10p On the Record with Greta Van Susteren
  • 11p O'Reilly (repeat)
  • 12a Hannity (repeat)
  • 1a Greta (repeat)

CNN

  • 6a American Morning
  • 9a CNN Newsroom (Kyra Phillips)
  • 11a CNN Newsroom (Tony Harris)
  • 1p CNN Newsroom (Ali Velshi)
  • 3p Rick's List
  • 5p The Situation Room
  • 7p John King, USA
  • 8p Rick's List #primetime (interim)
  • 9p Larry King Live (will be cancel this fall)
  • 10p Anderson Cooper 360°
  • 11p Anderson Cooper (repeat)
  • 12a Larry King (repeat)
  • 1a Anderson Cooper (repeat)

MSNBC

  • 5a First Look
  • 5.30a Way too Early with Willie Geist
  • 6a Morning Joe
  • 9a The Daily Rundown
  • 10a MSNBC Live
  • 1p Andrea Mitchell Report
  • 2p MSNBC Live
  • 4p The Dylan Ratigan Show
  • 5p Hardball with Chris Matthews
  • 6p The Ed Show
  • 7p Hardball (repeat)
  • 8p Countdown with Keith Olbermann
  • 9p The Rachel Maddow Show
  • 10p Countdown (repeat)
  • 11p Rachel Maddow (repeat)
  • 12a Hardball (repeat)
  • 1a Countdown (pepeat)

HLN

  • 6a Morning Express with Robin Meade
  • 10a Morning Express
  • 11p Showbiz Tonight (repeat)
  • 12p News
  • 5p Showbiz Tonight
  • 6p Prime News
  • 7p Issues with Jane Velez-Mitchell
  • 8p Nancy Grace
  • 9p The Joy Behar Show
  • 10p Nancy Grace (repeat)
  • 11p Showbiz Tonight (repeat)
  • 12a Joy Behar (repeat)
  • 1a Nancy Grace (repeat)

CNBC

  • 4a Worldwide Exchange
  • 6a Squawk Box
  • 9a Squawk on the Street
  • 11a The Call
  • 12p Strategy Session
  • 12.30p Fast Money Halftime Report
  • 1p Power Lunch
  • 2p Street Signs
  • 3p Closing Bell
  • 5p Fast Money
  • 6p Mad Money
  • 7p The Kudrow Report
  • 8p Documentary
  • 11p Mad Money (repeat)
* all times ET

twitpic

Profile

自分の写真
Naradio Asami
写真は好きです。構図って大事です。望遠より広角レンズ派。でも、写真ブログではありません。
詳細プロフィールを表示

About Notebook